表計算ソフトの基本

(1)表計算ソフトとは

 発表会で配布する文書や報告書にをつけると,文字だけの場合より理解を得やすい。表の作成を簡単におこなえる表計算ソフトは, といった機能を備えており、現在では,日本語ワープロと並んで表計算ソフトがよく使用されている。              

(2) 表計算ソフトのワークシートとメュー

計算ソフトを起動すると,図1に示すような縦横に区切られた表が画面上に表示される。 この表をワークシートとよぶ。
列記号 表のよこ方向,すなわち列の位置はアルファベットで表す。これを列記号という。           
例:A,B,C,D,E,…
行番号  表のたて方向,すなわち行の位置は数字で表す。これを行番号という。           
例:1,2,3,4,5,…
セル 行と列とが互いに交差する小区画を「セル」とよぶ。
セル番地 各「セル」には列記号の後ろに行番号を並べた番地がつけられており,これを「セル番地」という。           
例:D2(D列と2行が交差する部分) 
 このセルに数値,文字記号や式を入力して表をつくっていく。 さらにExcelではいくつものワークシートをまとめたブックをまとめて扱う。

注意:ファイルに、保存されるのは、 ワークシートをまとめたブックであり、ワークシートごとに保存する必要はありません。


数式バーの表示

 表計算ソフトExcelでは、計算式が重要な位置を占めており、各セルに書いてある計算式を表示させる「数式バー」は便利なツールです。もし「数式バー」がない場合、表示、数式バーを選べば現れます。

Excel2007 ファイル名:学籍番号f.xlsx (ちゃんとx:\に保存すること)

(3) 表計算ソフトの例(その1)

[例題1] 2人分の汁うどん(つゆ3カップ・600g)を塩味1%で味付けするとき、塩は何g必要か。また塩味を(関西風に)しょうゆと塩を1:1で調味すると、しょうゆと塩はそれぞれ大さじ、小さじ何杯ずつ必要か計算しなさい。
 
操作手順
STEP1 ALTキーを押しながら半角/全角キーを押して日本語入力システムをオンにします。  
STEP2  ワークシート上でセルA1に つゆ と入力する。 セルB1塩味C1に 塩、D1しょうゆ大さじE1塩小さじ と入力する。 
STEP3  ALTキーを押しながら半角/全角キーを押して日本語入力システムをオフにします。
ポイント:数字、式を入れるときには必ず日本語入力システムをオフにすること。 
 
STEP4 セルA2につゆの値 600 を, セルB2に塩味の値0.01 を入力する。
STEP5 セルC2に塩分の重量の計算式(=A2*B2)を入力する。
(a) 材料(つゆ)の重量(g)×調味パーセント(%)=塩分の重量(g)
計算式は上記(a)の式にセル番地を代入して表す。
つゆはセルA2に,塩味(調味パーセント)はセルB2に入力されているので,=A2*B2と入力する。
 
STEP6 セルD2にしょうゆ大さじ何杯かの計算式(=C2/6)を入力する。
STEP7 セルE2に塩小さじ何杯かの計算式(=C2/10)を入力する 
  全体の1/2をしょうゆでとり、大さじ1の塩分量は3gなので、塩分の重量/6で求められる。計算式はこの式をセル番地を代入して表す。塩分の重量はセルC2に入力されているので,=C2/6と入力する。

 塩小さじ1の塩分量は5gより、しょうゆと同様にして、塩分の重量/10で求められる。
よって計算式は=C2/10と入力する。

 計算式の表し方は表計算ソフトにより異なるが,式の最初に十や=の記号を書く場合が多い。(Excelの場合、計算式は 式の最初に=の記号を書く)
 
結果
図3に示すように,セルC2の式の入力を終了するとほぼ同時に,セルC2には塩の重量の計算結果6が表示される。 

 表計算ソフトには,計算式を入力しその計算結果をセルに表示できるという,大きな特徴がある。計算式を一度入力しておけば,計算式にあるセル番地にさまざまに変えた数値を入力し,計算結果の変化をすぐ確認できる。  

 たとえば,例題1でつゆの分量を1200に変えてみよう。
これは図2においてセルA2の値を1200に変えればよい。入力終了と同時にセルC2、D2、E2の表示は,つゆ1200g塩味1%の計算結果12、2、1.2にたちどころにかわる(図4)。
              


(4)表計算ソフトの例(その2)

[例題2] 下の表は、表計算ソフトを利用して、どんぶり物の食品群別熱量点数の内訳を、ワークシート上に示したものである。たておよびよこの合計とどんぶり物の平均を計算して、空白のセルを埋め表を完成させなさい。                                            
 
 
 
操作手順 
STEP1 ワークシート上でセルB6にたての合計の計算式=B2+B3+B4+B5を入力する。
STEP2 この式をセルC6からL6まで(C6:L6であらわす)「複写」する
すなわち、まず複写元としてB6をクリックし、ホームのコピーアイコンを押す。
次に複写先としてC6:L6を指定し(まずセルC6をクリックし、右ボタンを押しながらL6までマウスを移動し、右ボタンを離す)、貼り付けアイコンを押す。
 

操作が終了すると,熱量点数の合計が、すべての丼で計算されていることを確認してください。次に、M列の合計、N列の平均を計算しましょう。11個のセルを+でつなぐのは、大変ですので、関数を使いましょう。 セルM2をクリックした後、列記号の上にあるfxfxを押してください。

fx2 左図のような「関数の挿入」ダイアログが表示されますので、関数の検索(S)、関数の分類(C)を使って、探してください。関数を選ぶと、その関数の説明(左図の赤で囲んだ部分)が出てきますので、その関数が探している関数かどうか判断するのに使ってください。

 実際に、この関数を使う前に、必ず、「この関数のヘルプ」(左図の青で囲んだ部分)をクリックして、どうやってこの関数を使うか、使い方を学んでください。Excelには100を越える関数が(財務など、大学では使わない関数を含め、)用意されており、この授業ですべて教えることは不可能です。

よって、この実習で、 「この関数のヘルプ」を含め、「関数の挿入」ダイアログを使えるようになってください。

 

 

操作手順 
STEP3 セルM2に合計の関数を入力する。
STEP4 セルM2からM3:M6まで「複写」する(STEP2参照)
STEP5 セルN2に平均の関数を入力する。
STEP6 セルN2からN3:N6まで「複写」する(STEP2参照)

結果

  操作が終了すると,右図に示すように合計と平均が表示されて完成する。
  

計算式の複写のRULE

 表計算ソフトでは,計算式の入力か少ない回数ですむように柔軟な複写の機能をもっている。
 
@複写元と複写先のセル番地の列記号が同じで行番号だけが変わる場合
 
複写元
 複写先
STEP6 セルN2:=AVERAGE(B2:L2) セルN4:=AVERAGE(B4:L4)
上のように、列記号が同じで行番号だけが変わる場合、複写先の計算式の中にあるセル番地も列記号が同じで行番号のみが変わる。
 A複写元と複写先のセル番地の行番号が同じで列記号だけが変わる場合
 
複写元
複写先
STEP2 セルB6:=B2+B3+B4+B5 セルL6:=L2+L3+L4+L5
 上のように、行番号が同じで列記号だけが変わる場合、複写先の計算式の中にあるセル番地も行番号が同じで列記号のみが変わる。
 

グラフの作成

表計算ソフトではワークシート上の表から簡単な操作でグラフを作成することができる。例えば右図は,表2をもとに,どんぶり物の平均を円グラフにしたものである。

graf
この円グラフを書くには、

STEP1

まずN2:N5を選択する。(F2で左ボタンを押し、そのまま左ボタンを押しながらF5まで移動させ左ボタンを放す。) 

なお、タイトルも選ぶ場合、A2:A5を選択してから、CTRLキーを押したままN2:N5を選べばよい。

STEP2 挿入を選ぶと、グラフの欄に、色々なグラフの種類が出てくるので、円をえらぶ。
STEP3 挿入がデザインに変わっており、グラフのレイアウト、グラフのスタイルなどを変える。

 一般に,表計算ソフトでは右図に示した円グラフのほかにも,棒グラフ,折れ線グラフ,2変数の散布図,3次元グラフなど多くの種類のグラフの作成ができる。さらに,カラー表示をすることによってわかりやすくすることも可能である。どの種類のグラフを選ぶかは非常に重要なポイントであるから、

なるほど統計学園」→「統計をグラフにあらわそう(種類と特徴)http://www.stat.go.jp/naruhodo/c1graph.htm

を見て、 グラフの種類と特徴をまなんでおくこと。