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実践栄養学(CD) 第5回講義内容

【香川芳子学長による講義】

①食品群別摂取量について
  五訂増補食品成分表(資料編)p90には、四群点数法による各食品群からの摂取量を示しています。それぞれの食品グループごとに荷重平均栄養価を算出し、これを組み合わせて食事摂取基準を満たすように数値を決めています。ここでは、1日20点に当たる「日本人の食事摂取基準(2005年版)」18〜29才、女性、身体活動レベルTを基準としています。
  但し、1日20点(=1600kcal)は、多くの人にとっては少ない量です。自分の体格や1日の身体活動量に合わせて、点数を調整すると良いでしょう。第4群の穀類を中心に好きな食品を加えて良いのです。

②胚芽精米について
  四群点数法の食品群別摂取量を算定する上で、本学では主食となる米を胚芽精米にしています。五訂増補食品成分表(資料編)p85参照
  胚芽精米は、米種子の胚芽を残すように、特別な方法で精白した米です。精白米に比べて、ビタミンB群とEがかなり豊富なお米となっています。本学の創設者香川綾は、昭和の初め、胚芽米(胚芽精米)の普及に努めました。胚芽に含まれるビタミンB1が脚気治療の有効成分となり、それによって、どんな薬も効かなかった脚気病(ビタミンB1欠乏症)が劇的に治癒していきました。
  胚芽精米のすべて

③食事摂取基準について
  「日本人の食事摂取基準(2005年版)」には、エネルギー及び各栄養素の望ましい摂取量(1日当たり)の基準値が示されています。この食事摂取基準は、平成17年度から平成21年度の5年間使用されるものです。科学的根拠に基づき、それぞれの栄養素に対して、「推定平均必要量」「推奨量」「目安量」「目標量」「上限量」という指標が設定されています。各個人に対して、栄養量が過剰である或いは不足している等の評価は、栄養状態を把握した上で行うことが大切です。
  本学の学生の方々には、まずは、自分自身の数値だけでも結構ですから、エネルギー及び各栄養素の基準値を覚えるようにしましょう。

【西村早苗専任講師による演習指導】
  今週は毎回授業の最初に行っている「クイズ」の答えについて講義致します。
炭水化物、たんぱく質、脂質の計算方法についての解説

問題
        総エネルギー:1600kcal
        たんぱく質:体重当たり1.2g/kg
        体重:50kg
        脂肪エネルギー比:25%
以上のような場合、炭水化物のグラム数とエネルギー比について答えなさい。

答え
たんぱく質:1.2g/kg×50kg=60g(たんぱく質の1日当たりの摂取量)
                 60g×4kcal=240kcal(たんぱく質からのエネルギー量)
脂肪エネルギー比:1600kcal×25%÷100=400kcal(脂質からのエネルギー量)
炭水化物:1600kcal−240kcal−400kcal=960kcal(炭水化物からのエネルギー量)
                960kcal÷4kcal=240g(炭水化物の1日当たりの摂取量)
                960kcal÷1600kcal×100=60%(炭水化物エネルギー比)